RECOMMEND

GUITAR POP

60's / 70's MIXED

DANCE / LOUNGE

GUITAR POP

60's / 70's MIXED




■特定商取引法に基づく表示
中古リスト、今月のオススメ等を紹介した、メーリングリストを月1回配信していく予定です。ご希望のお客様は上記テキストボックスにメールアドレスを入力してご登録下さい。※個人情報について
APPLE CRUMBLE PRODUCTION

ROSEMARY RECORDS
当サイトを快適にご覧頂くためには下記プラグインが必要です。インストールされていない方は下リンクよりダウンロードできます。



 


text by 小野慎一郎
  第1回 the pancakes(その1)

 ここのところ香港、台湾、韓国、タイ、フィリピン、インドネシアなどなどで同時多発的に現れはじめたアジアのインディーポップを紹介する連載コラム「Indie Popnoodle」をはじめますので、みなさんよろしくお願いします。新しい発見の連続なので、ほんとワクワクしますよ。特にただごとではない盛り上がりをみせている香港インディーを中心に(6割ぐらい香港の話)各地の似た指向を持った仲間を紹介していこうと思っています。

 そんなわけで第1回は、私がアジアのギターポップに目を向けるきっかけにして最高に大好きな、香港インディー界の第一人者dejayさんのひとりユニット、the pancakesの紹介です。

 はじめて彼女の音楽を聴いたのは、2001年2月発売の雑誌「米国音楽」17号の付録CDでのこと。そこに入っていた曲「patronage」のあまりのかわいさに即座にCDを探しに行き、奇跡的にも2ndアルバム「pancakes can panick」を入手したのがすべてのはじまりでした。どの曲もカシオトーンそのまんまみたいなチープなバックのトイポップなんだけど、単純ながらもやたらポップで覚えやすいメロディがとにかく素晴らしく、3コードだろうがなんだろうが良い曲は良いってのの証明みたい。トイポップらしいたくさんの効果音もいちいちセンスがいいし、歌詞がまた言葉遊びを駆使しつつ皮肉な面もあったり切ないところもあったりで、かわいいだけじゃない深みもあって良いんですね。(特に「nonsense poetry」「martin」は、初期を代表する名曲です。)そして広東語なまりのイントネーションの入った英語の歌い方が、これまた超キュートでもう完璧(このへんの心理、日本人英語ギターポップ好きの方々ならわかりますよね?)。しかもこの2ndは2枚組になっていて、もう1枚はなんと彼女の曲を友人ミュージシャンがカバーしたトリビュートアルバム(!)になっていて、香港インディーの存在まで垣間見せてくれたのでした(その実態がわかってきたのはつい最近のことですが)。

 それではthe pancakesのプロフィールにまいりましょう。現在26歳の彼女が音楽を始めたのは17歳のとき。そのころ香港インディーシーンの存在を知って、すぐにギターを習ってバンドを結成(このすばやい行動力が彼女のすごいところだ)。いずれも短期間しか活動していないがthe postcard、ginger biscuits、tricycle ridersの3つのバンドを経て、大学の授業で習得した打ち込みを使ってソロ活動に。「20歳までにアルバムを出す」との目標は果たせなかったものの、2000年1月に自主製作で1stアルバム「les bonbons sont bons」を完成。プレスした1000枚のうち200枚売れれば次のアルバムを作れるというささやかな望みだったが、予想に反してバカ売れして再プレス再々プレス、けっきょく1年で5000枚以上売れたらしい。香港のメジャーな音楽とはかけ離れた、何から何まで完全にひとりの女の子が思い通りに作ったCDってのが、いかに衝撃的だったかの証拠といえるでしょう。

 1stは、バス会社九巴(kowloon motor bus)のCMにも使われた「a」(Aのみワンコードの曲)など曲自体はポップであるものの、シンセの音がややチープ過ぎる感も。自身もそれが不満だったらしく(チープポップを目指していたわけではなく、機材と技術の制限からそうなっただけのことだそう)、その年の8月には曲の完成度が格段にアップした2ndアルバムをリリース。1stで弱かったベースラインが充実した上、ギターの響きやボーカルの安定感もぐっと良くなっています。

 彼女は音楽製作のみならず、レーベルrewind recordsの運営やプロモーション等自分の音楽に関することはすべて、かなり有名になった今でも自力でやっていて、そこも魅力のひとつだったりします。プロモーションは海外にも及んでいて、CDを100カ所ほどのレーベルに送った結果、インディーポップ界では知らぬもののいないスペインElefant Recordsと契約。1stから6曲収録の7インチ「captain curtain」と、1stから残り4曲+2ndから16曲中11曲収録のCD「flying in the blue sky on a frying pan」が発売されることに。このElefant盤CDは香港盤よりやや入手しやすいと思いますが、抜けている曲もあるので根性のあるひとは香港盤を探しましょう。またこの海外プロモーションの時に彼女の愛読誌であった「米国音楽」にも連絡をとったおかげで、日本でもthe pancakesを知ることができたわけですね。

 彼女の活躍はまだまだ続くので、次回もthe pancakesの話です。
 the pancakes HP【http://www.thepancakes.com/

第2回 >>


les bonbons sont bons (rewind records)
pancakes can panick (rewind records)
captain curtain (elefant records)
flying in the blue sky on a frying pan (elefant records)
ホームサイトマップお問い合せご注文方法特定商取引法に基づく表示個人情報について
−Copyright(C)2002-2003 APPLE CRUMBLE RECORD All rights reserved.−
apple-crumble.comについてのお問い合わせはinfo@apple-crumble.comまで