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「from C86 to C06」特集

Derrick, HEY PAULETTE 来日レポート

 Derrick Dalton氏は現在38歳。80年代半ばにリリースされた「COMMONPLACE」「I DO REALLY LOVE PENELOPE」シングルで知られる、オブスキュア・インディ・ポップ・バンドHEY PAULETTEとして活動していた人物。あのジョン・ピールからも認められ、BBCセッションも経験した彼らですが、悔しくもレコード会社との契約〜音源リリースまでには至らなかったバンドでした。先ごろ独ファイアーステーションから『LONG BALL INTO NOWHERE』編集盤がリリースされたばかりで、お蔵入りとなっていた素晴らしい楽曲が盛りだくさんな内容に驚喜しました。

 

 2006年の始め、Derrickから“4月に日本へ観光で遊びに来るから演奏したい”とのメールを貰っていたのですが連絡が途絶えてしまい、すっかり忘れてしまっていた矢先、9月末の来日3日前にメールが…“とかなんとか言っちゃって、きっとまた来ないんだろうな”と、全く期待せず返事をメールしました。が、突然ガールフレンドと一緒に、お店へ来てくださったのでビックリ。おふたりとも凄く穏やかで良い人達!背が小さくてチェックのシャツを着てヨーロピアンな雰囲気だったので、エレファント・レーベルのLuisとMontseが訪れてくれた時のことを懐かしく思い出しました…。一番好きなバンドは?との問いに「ザ・スミス!」と即座に答えていたり、「当時はお金が無くてレコード出せなかった、当時はサウンドがポップ過ぎてレコード会社が理解してくれなかった」と語っていたところが印象的でした。ファイアーステーションからの編集盤『LONG BALL INTO NOWHERE』にサインを貰ったり、一緒に写真を撮ったりしました。

 彼の現在のバンドCRUMB名義で新宿MARZにて演奏するということも、この時に初めて知りました…LITEという日本のポスト・ロック・バンドがアイルランドをツアーした時、知り合いとなったとのこと。このような経緯で、今回の新宿での共演ライヴが実現したそうです。もう少し早く言ってくれれば告知したり企画したり出来たのに…と少し後悔しつつ、滞在期間中に行われたクラブ・イベント『REMEMBER THIS』をオススメ。何故ならそのイベントのDJの一人がHEY PAULETTEのファンで、既にDerrickとメール交換し合っていて、HEY PAULETTE CDのスペシャル・サンクス欄に名前が載っているから。『REMEMBER THIS』のフライヤーにDJ名を見つけた時、Derrickの目が輝いていて、嬉しそうでした。

 そして『REMEMBER THIS』にて急遽、飛び入り演奏が実現!当店レーベルROSEMARYよりアルバム『TRYING TO BE FUNNY』をリリースしたSLOPPY JOEの演奏前に、2曲だけ披露して下さることになりました。Derrickが初めてレコーディングしたという思い出の曲・HEY PAULETTEの「HAPPY TO BE HERE」と、KIRSTY MACCOLL「A NEW ENGLAND」カバーをプレイ!終演直後、Derrickは耳まで赤くなっていて、シャイな性格を垣間見ることができました、よっぽど嬉しかったのだろうな…カワイー&ステキ!“カースティのカバー良かったよ”ってDerrickに話しかけたら、“いや、BILLY BRAGGの、だ”と。イギリスとの複雑な歴史背景を持つアイリッシュなだけあってか?メッセージ性のあるBILLY BRAGGの曲を選ぶなんてカッコ良いなぁ…と思っていたら、単にいつもパーティで即興するお決まりソングなのだ、とのことでした(笑)…がしかし、カッコ良いっ!DerrickにはSLOPPY JOEのCDも渡し済で、お気に入りで聴いているとのことです。

 10月に入ってからの新宿MARZでのライヴ、こちらではLITEの方々のサポートでDerrickも大満足な演奏が出来たとのこと。思わずジャンプ!ジャンプ!で飛び跳ねてしまった、とのこと(笑)。YOU TUBEにて映像が観られるそうなので、チェックしてみてください。

 来年にはアルバム・リリースや別プロジェクトでの活動も行う予定だと語るDerrick、やはり「音楽ナシの人生なんて考えられない」って思ってる人のひとり、でした。C86や1980年代の音楽シーンの渦中に、イギリス隣国でバンドをやってたDerrickがホント羨ましい〜!「C86ムーヴメントのようなDIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)アプローチが好きだった。レコードをリリースしたいと願う独立の野望を持ったミュージシャンが多数存在していた。彼らは彼らなりのアティテュードを持ったパンクだった。だけど当時、僕達の音楽や僕達みたいな音楽を奏でるバンドは受け入れられていなかったけどね。」…当時を振り返って語るDerrickですが、イギリスとアイルランドでは少し状況が違ったのかもしれません。尚、Derrickのインタヴューは、HEY PAULETTE〜CRUMBの2本立てでクッキーシーン誌の連載『INDIE POP AROUND THE WORLD』に投稿する予定です。“電車男”や“U2”まで飛び出すインタヴュー、どうぞお楽しみに!

HEY PAULETTE / LONG BALL INTO NOWHERE(FIRESTATION / CD)

80年代後期に活動したアイルランドのダブリン出身トリオで、VELVET UNDERGROUNDとPOSTCARD RECORDSに触発され1987年バンドを始動。デビュー・シングル「COMMONPLACE」は1988年オルタナティヴ・チャートのトップ10入りを果たし、JOHN PEELセッションにも参加したが、結果的にレコード・レーベルとの契約は実現しなかった。今作は、「COMMONPLACE」12インチ「I REALLY DO LOVE PENELOPE」といったシングルと、JOHN PEEL SESSION、未発表曲などを集めた独ファイアーステーションお得意の編集盤。自らのサウンドを“ORANGE JUICE入ったTHE SMITHS〜WEDDING PRESENT”と称している。2005年にJOHN PEEL追悼のため一夜限りの復活を果たした。

CRUMB / EVENINGS AND WEEKENDS(DISQUES FRIDGE / CD)

HEY PAULETTE〜MEXICAN PETSとして活動していたDerrickと、SEWING ROOMでドラムを叩いていたDez、HOUSE OF MEXICOというバンドを掛け持ちしているというFiachraのアイリッシュ3人が2004年に結成したバンド。「GOD KNOW IT'S TRUE」あたりの初期TEENAGE FANCLUBを思わせるような、ジャングリーさもありつつ歪んだギター・サウンドとセンシティヴな男性ボーカル&メロディで、ストレートかつシンプルな骨太ギター・サウンドと力強い歌い声、なのにロンリネス漂いまくりの楽曲で心にグッときます!

間もなく到着(10/21現在)・注目の「C86」 & 「C06」 コンピレーション!

【C86】V.A. / CD 86 - 48 TRACKS FROM THE BIRTH OF INDIE POP(SANCTUARY RECORDS / CMEDD 1420)

イギリスSANCTUARY RECORDSから『CD86』というコンピレーションが10/23にリリースされます。ナント、SAINT ETIENNEのBob Stanley氏が監修したとのことで、現地での生き証人の成せる業が充分に発揮されていること間違いナシ、な内容で要チェック必至!1986年、NMEのメイル・オーダーによるカセット『C86』配布によりインディ・ミュージックの新しい時代の到来が伝えられ、結果として“ジャングリー・ギターとマッシュルーム・ヘアーのヘアカット”がトレード・マークとなりつつ、ブリティッシュ・ロック・ヒストリーの1世代を築くこととなりました。20年が経過した現在でも語り継がれ、C86バンドの素晴らしさが証明され形となった、と言い切ってしまっても過言では無いでしょう。コンピのインフォには、“このCD86コンピは、無邪気だった年ごろの頃を振り返るようなタイム・カプセルみたいなもので、20年経った今でも良いと思えるクラシックなサウンドが詰まっている”と評されています。特に当時、ティーンだった現地のイギリス人達にとっては、今や懐メロみたいなものなのでしょう(羨ましい)。

この作品は2CDのヴォリュームで48トラックの収録アーティストは:PRIMAL SCREAM、THE SERVANTS、HURRAH、THE LOFT、EAST VILLAGE、THE SEA URCHINS、THE SIDDELEYS、ANOTHER SUNNY DAY、THE CLOUDS、THE BOY HAIRDRESSERS、THE CHESTERFIELDS、THE RAW HERBS、LAUGH、THE HIT PARADE、THE WEATHER PROPHETS、THE JUNE BRIDES、THE DENTISTS、MIGHTY MIGHTY、BMX BANDITS、TALULAH GOSH、JASMINE MINKS、RAZORCUTS、BODINES、TV PERSONALITIES、JESUS AND MARY CHAIN、PRIMITIVES、THE GROOVE FARM、POP WILL EAT ITSELF、14 ICED BEARS、FIZZBOMBS、THE WOLFHOUNDS、THE WEDDING PRESENT、AGE OF CHANCE、SHOP ASSISTANTS、CLOSE LOBSTERS、HALF MAN HALF BISCUIT、MEAT WHIPLASH、THE FLATMATES、THE DARLING BUDS、THIS POISON、THE BACHELOR PAD、THE POOH STICKS、THE REVOLVING PAINT DREAM、THE SOUP DRAGONS、MCCARTHY、THE MIGHTY LEMON DROPS、BIG FLAME、THE PASTELS

【C06】V.A. / NEW BRITISH INVASION 2(FIRESTATION / FST 072)

第1弾ではPIPETTES、BOYFRIENDS、RUMBLE STRIPS、DECORATION、LUCKY SOUL、BRIGHTS、BISHOPS、VINCENT VINCENT AND THE VILLAINS、LODGER…といったような、“C86-ISH”な新人ブリティッシュ・バンド勢に誰よりも早く注目してコンピを作ってしまった、音楽の熱意を持って運営されている素晴らしきドイツのファイアーステーション・レーベル。レミスパ・コンピや80年代のオブスキュア・インディ・バンド勢の貴重な音源リリースを得意としていますが、ネオアコ〜ギターポップを心から愛するオーナーUweの“先見の明”にも脱帽するばかりです。このたび、“C06”なバンド達を集めたコンピ第2弾が遂にリリース!収録アーティストは:THE WOMBATS、THE KBC、DIRTY LITTLE FACES、HORSEBOX、EIGHT LEGS、SCANNERS、WINTERKIDS、THE DOWNBEATS、YELLOW BENTINES、THE ORPHANS、THE SOCIAL、THE MARDY BUMS、THE RUBIKONS、SCOTTISH POLIS INSPECTORS、THE JAKPOT、THE CHAPMAN FAMILY、ENID BLITZ、THE HOME WRECKERS CLUB、CAPTAIN DANGEROUS、THE MADELEINES、MONKEY SWALLOWS THE UNIVERSE、といった全21トラックが収録!Uweが友達から第1弾よりも良い仕上がりだよ!って言われたそうです。入魂コンピ!今やUK新人バンド勢の面白さは全世界に拡がりつつあるので、今回は名前だけ耳にしたことがあるグループも収録されていますが、初めて聞くバンド名もチラホラ…やはり興味津々&要チェック!

C86・20周年イベント『OUT OF THE BLUE 〜 C86 20 YEARS OF FUN(C86 20TH ANNIVERSARY NIGHT)』in TOKYO, JAPAN 開催決定!

ここ日本では、当店レーベルROSEMARYからリリースのバンドSLOPPY JOEが頑張っています。AZTEC CAMERA、ORANGE JUICE、MAN FROM DELMONTE、THE SMITHS、DISLOCATION DANCE、PALE FOUNTAINS、UGLYMAN RECORDS、SARAH RECORDS、early CREATION RECORDS…これらのバンド達が好きな人には是非オススメしたい、80年代・英国インディの匂いがプンプン感じられる、グレイト・ドメスティック・バンド!かつてファイアーステーションからMY COFFEE MOMENT名義で7インチ・リリースの実績を持ち、フロントマンはドイツでのファイアーステーションのイベントにて演奏を行った経歴も持っています。UPPER ROOMやNEW RHODESなど、C06な現在のバンドも愛聴している彼らへの応援を、よろしくお願い致します。

そして年末には、C86の20周年を記念したオールナイト・イベント『OUT OF THE BLUE』が渋谷のUNDERBARにて行われます。

「80'sギターポップ最重要コンピレーションLP、“NME C86”の発売から今年で20周年。それを記念してC86ナイトを開催!どっぷりギターポップな夜をお届けします。C86直系のバンドはもちろん、定番ネオアコから最近のギターポップまで20周年の歴史を一気に振り返る楽しいイベントにしますのでお楽しみに。(フライヤー裏文より抜粋)」尚、当店matsumotoもDJとして参加させていただきます。

2006年の年末は忘年会も兼ねて、C86だよ全員集合!ということで、みんなでお祝いしましょう。クラブに行ったことが無いという方も、どうかお気軽に、遊びにいらしてください。DJ陣も今からとても楽しみにしています。matsumotoも、C86-C96-C06と、今からあーでもないこーでもないと選曲してる毎日ですが、昔から現在までのスミッシーな曲をいっぱいかけたいなぁと思います。皆様のご参加、心よりお待ちしています。よろしくお願い致します!

12月2日(土)
22:30〜5:00
渋谷UNDERBAR
\2,000 1DRINK(スペシャルCD-R付)

DJ:
ken(Always pop like that!)
hira(Something on my mind)
yuuyu(Are you scared to get happy?)
matsumoto(Apple crumble record)



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